鍼灸エビデンス・ライブラリ

moxibustion — evidence & inquiry

お灸には、 何ができるのか。 どこまで分かっているのか。

お灸だけを扱う教材サイトです。皮膚で熱がどう受け取られ、体の中で何が起きるのか。原著データにさかのぼって確かめ、分かっていることと、まだ分かっていないことを同じ精度で書きます。そのうえで、データとデータのあいだを埋める考察も、考察とはっきり分かる形で載せていきます。

01 8 公開中の教材
02 101 総章数
03 133 引用文献(すべて直リンク)
01

教材

MATERIALS

各教材に領域基礎生理学 / 臨床応用 / 安全性 / 考察・展望)とテーマ循環・血流 / 神経・痛み / 自律神経 …)のタグを1つずつ付けています。教材が増えたら、このタグで絞り込めるようにします。

材 01
基礎生理学 循環・血流

灸と血流の生理学①

温熱はどの分子を介して血管を変えるのか。

血流を決める三つの量、皮膚循環という特殊な血管床、温度受容の分子基盤(TRPV1・TRPV4)、42℃という境界線までの基礎生理学と、熱源としての艾の燃焼・放射・分類をまとめた前半巻です。

全12章 引用文献 28件 理解度チェック 7問 2026年8月
読む →
  • PART I基礎生理学
  • PART II灸の物理学と分類
  • PART III本書が答えられなかったこと
材 02
基礎生理学 循環・血流

灸と血流の生理学②

灸の種類ごとに、局所と全身の血流はどう変わるのか。

灸種別の温度実測と局所血流反応、用量-反応関係、心臓・内臓・脳・子宮への波及、疾患別エビデンスと安全性を扱う後半巻です。透熱灸・知熱灸・棒灸・箱灸を同じ物差しで並べ直しています。

全15章 引用文献 46件 理解度チェック 9問 2026年8月
読む →
  • PART I灸種別の局所血流
  • PART II全身循環への波及
  • PART III臨床と方法論
材 03
基礎生理学 神経・痛み

灸と神経生理学①

灸の熱は、どこで電気信号に変わるのか。

温度感受性TRPチャネルの閾値地図から、Aδ・C線維の使い分け、脊髄を経ない軸索反射、そして後角ニューロンの実測発火までを追った前半巻です。

全15章 引用文献 27件 理解度チェック 8問 2026年8月
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  • 第I部熱が信号に変わるまで
  • 第II部どの線維が動くか
  • 第III部脊髄後角で何が起きるか
  • 第IV部本書が答えられなかったこと
材 04
基礎生理学 神経・痛み

灸と神経生理学②

後角を出た信号は、脳で何を起こして返されるのか。

複数の上行路、痛みを組み立てる脳領域、ON細胞とOFF細胞を持つ下行性調節系、そして自律神経・内分泌・免疫という出力までを扱う後半巻です。「副交感優位」で終わらせません。

全11章 引用文献 28件 理解度チェック 5問 2026年8月
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  • 第I部脳と下行性調節
  • 第II部出力——自律神経・内分泌・免疫
  • 第III部臨床と方法論
材 05
基礎生理学 神経・痛み

灸と痛みの生理学①

痛みの経路のうち、灸はどこに手が届き、どこには届かないのか。

痛みを侵害受容性・神経障害性・侵害可塑性に分けて経路地図を引き、灸が実際に与えている温度と、それがどの線維を動かし局所で何を放出させるかを追った前半巻です。

全15章 引用文献 10件 理解度チェック 8問 2026年8月
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  • 第I部痛みはどんな経路をたどるのか
  • 第II部灸が与えている物理量
  • 第III部灸はどの経路の何を動かすのか
材 06
基礎生理学 神経・痛み

灸と痛みの生理学②

その数値を、どこまで額面どおり受け取ってよいのか。

変形性膝関節症・神経障害性疼痛・内臓痛・腰痛について報告値を並べ、効果量を一覧にした後半巻です。偽灸の成立性、熱傷の実数、撤回論文とガイドラインの誤りまで併記しています。

全12章 引用文献 20件 理解度チェック 5問 2026年8月
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  • 第I部痛みの種類別に見る灸の反応
  • 第II部数字の読み方・安全性・未解決問題
材 07
基礎生理学 材料・燃焼

もぐさの特性

もぐさは何でできていて、燃やすと煙に何が出るのか。

ヨモギの毛茸、精製で何を捨てているか、寝かせる年数、日本のモグサ製造と品質評価、そしてお灸の煙の成分を実測値だけで追いました。精製とは薬理成分を捨てて熱源を得る工程であることを示します。

全11章 引用文献 16件 理解度チェック 5問 2026年8月
読む →
  • 第I部もぐさの成分分析
  • 第II部お灸の煙の成分分析
  • 第III部本書が答えられなかったこと
材 08
基礎生理学 材料・燃焼

温度曲線

燃えているとき、温度は時間とともにどんな形を描くのか。

同じ台座灸が55.9℃にも26.7℃にもなる理由、艾炷の密度と持続時間の直線関係、燃焼の三段階、灸種別の温度特性、そして赤外放射までを実測値で追いました。刺激量を変えるのは高さではなく密度です。

全14章 引用文献 17件 理解度チェック 7問 2026年8月
読む →
  • 第I部温度曲線
  • 第II部灸種別ごとの特性
  • 第III部赤外放射と未解決問題
材 09
考察・展望

準備中

同じ編集方針で、順次追加していきます。臨床応用・安全性のほか、いま得られているデータからお灸に何が期待できるのかを掘り下げる考察・展望の教材も予定しています。取り上げてほしいテーマがあればご連絡ください。

演習

理解度チェック

公開中の教材から全59問。1問ずつ正誤と解説が出ます。教材を読んだあとの確認にも、読む前の腕試しにも使えます。

解く →
02

読み方

HOW TO READ

すべての教材は、序章にエビデンス階層表を置いています。系統的レビューと動物実験と非査読の実測報告を、同じ重みで並べません。本文中でも、いま読んでいる数値がどの階層のものかが分かるように書いています。読者に先に渡したいのは結論ではなく、疑い方です。

階層デザイン主な弱点
A盲検化RCT/Cochraneレビュー本数が少ない。偽灸の妥当性
B健常者実験(客観指標)n が小さい。短時間観察
C動物実験(機序解明)刺激条件がヒト臨床と異なる
D非盲検RCT/単群前後比較出版バイアス大。期待効果を分離できない
E実技者の実測報告・症例報告(非査読)査読なし。ただし物理測定値は有用
03

編集方針

EDITORIAL POLICY
01

数値はすべて原著の報告値

本ライブラリに載る数値は、一次文献に記載された値をそのまま引用しています。編者が計算・推定した値は含みません。実測波形でない図は「模式図」と明記します。

02

エビデンスの強さを毎回明示する

系統的レビュー、健常者実験、動物実験、非盲検試験、非査読の実測報告——これらを同じ重みで並べません。各教材の冒頭に階層表を置いています。

03

分かっていないことを削らない

臨床で最も使われている手法ほど、実は測定されていないことがあります。そうした空白は、隠さずに「空白である」と書きます。未解決問題の章を必ず置いています。

04

一次資料へのリンクを必ず置く

すべての教材に、PubMed・PMC・J-STAGE等への直リンクつきの文献一覧を付けています。読者が自分で原著を確認できる状態を保ちます。

04

対象

READERSHIP

鍼灸師、鍼灸学生、鍼灸教育に携わる方、および東洋医学の生理学的基盤に関心のある医療従事者を想定しています。専門用語の解説は最小限にとどめ、そのぶん原著データの密度を優先しています。

各教材は1ファイルで完結する設計です。共通のCSSや外部フォントに依存していないため、保存・印刷・院内での配布がそのままできます。

ご利用にあたって

本ライブラリの内容は教育・研究目的の学術情報であり、個々の患者に対する診断・治療方針を示すものではありません。特定の商品・サービスの効能を示すものでもありません。臨床判断は、施術者ご自身の責任において、患者の状態と関連法規に基づいて行ってください。

運営
合同会社YOMOGI BASE(長野県諏訪市)
媒体名
鍼灸エビデンス・ライブラリ
編集方針
数値はすべて一次文献の報告値をそのまま引用し、編者が計算・推定した値は載せません。 引用文献には到達可能なURLを付し、本文に到達できなかった文献はその旨を明記します。 報告値を超えて可能性を述べる箇所は1冊につき2件までとし、ラベル付きの囲みに入れて成立しない条件を併記します。
利益相反の開示
運営者はよもぎ・お灸に関連する商品を扱う事業者です。この利害関係を開示したうえで、 本ライブラリの教材では特定の商品・サービス・銘柄に一切言及せず、効能をうたいません。 文献の選定と数値の引用は、事業上の利害と独立して行っています。 自社および自社関係者による発信は、査読の有無にかかわらず出典として用いません。
出典の検証
全引用文献の実在と書誌を、NCBI(PubMed/PMC)・Crossref・J-STAGE の書誌レコードに当たって照合しています。 照合の結果として差し替えた出典は、各教材の引用文献欄に注記しました。